出品風景二件……  石川審查員

石川(欽一郎)臺展審查員在自己創作的五十號的風景油畫與二十五號的風景水彩畫之前,談話如下:

  此幅二十五號的水彩畫,是在大橋公學校(今大橋國小)後面、站在燦爛的陽光之下完成的,主要描繪的是雲霧迷戀流連在重重山巒之間的様子。五十號的油畫則是這個夏天去新竹州的中壢時,偶然在風平息過後的清澄空氣之中完成的,描繪的是看不到人影、樹林的樹梢靜止不動、樹影投映在靜寂的湖面之上的情景,但此情景就構圖來說有些單調,因此在畫面的處理上煞費了苦心。

石川氏說到這裡,一旦沉默,然後眼神如同愛撫一般凝視這兩件作品,而從其畫面,靜寂的大自然和石川氏的心境似乎正不斷地湧出。

我本人身在臺灣,既然要拿起畫筆創作,只想以大自然為描寫對象(譯注1),別無其他。白雲之美、綠葉之美,臺灣的大自然無處不能成畫,與内地(日本)的大自然,有完全迴異的自然之趣,但願我能走進這個臺灣的大自然的最深處。

  (照片左為石川畫伯)

描繪海景…… 鄉原臺展審查委員

去年出品六曲二雙的水墨畫大作(大幅畫作),令人驚豔不已的鄉原(古統)臺展日本畫部(東洋畫部)審查委員,今年出品的是一眼望不盡的山水描寫,也是六曲二雙的大作。鄉原畫伯如是說:

 去年的出品全是描繪山景的黑漆漆的六曲二雙屏風,所以這次畫了海景。描繪的是臺北州東海岸的波濤最洶湧之處。

畫面上可見衝擊岩石的怒濤與天空,天地融合一體,正是一幅鄉原一流的霸氣四射的傑作,當臺展的陳列公開之時,想必此畫會是這回最叫座的作品。

(照片右是在大作之前的鄉原畫伯)


風景二點……  出品した石川審查員

石川臺展審查員は自作の五十号の風景油絵と二十五号の風景水彩を前にして次の如く語つた

 此の二十五号の水彩は大橋公学校の裏で外光の中に立つて描いたもので重つた山々に霧がさ迷ひ流れる様子を中心に描いたものです、五十号の油絵は此夏新竹州の中壢に行つた時、偶然風もないだ□の後の澄んだ空気の中で描いたもので、人影もみえず樹々の梢も動かず静かに湖水に影を落した所を描いたものです、之は構図も割合に単調なのでまとめるには可成り苦心を要しました

氏はここで言葉を切つて愛撫する如く氏の作を凝視したが、画面からは静かな自然と石川氏の心持ちがにじみ出して来る様に見える

元来自分は臺灣にゐて画筆をとるならば自然を対照とする外はないと思つてゐる、雲の美しさ、緑の美しさ、臺灣の自然はどこをとつても絵にならぬ所はないと思ふ、内地の自然とは又変つた自然の面白さがある、自分は此の臺灣の自然の中に奥深く這入つて行きたいと思ふ

 (写真左は石川画伯)

海を描いた…… 鄉原臺展審查委員

去年は六曲二双の墨画の大作を出品して人を驚かした鄉原臺展日本画部審查委員は今年は一目には見られぬ様な山水を描いた六曲二双の大作を出品した、郷原画伯は語る

去年は山ばかり描いた真黒な六曲二双を出したのだが、今度は海を描くことにした、之は臺北州の東海岸で最も波の荒いと云はれる所を描いたものです

画面は岩をかむ怒涛と空と天地が将に融合せんとする所を郷原一流の覇気を横溢させて描き出した傑作であるが陳列公開と共に今回第一の呼物となるであらう事が予想される

(写真右は大作の前の郷原画伯)

原載《臺灣日日新報》,1931-10-19 (日刊3版)

辨識、翻譯/李淑珠

註釋

譯注(1) 原文「對照」的「照」,應為誤植。