東洋畫 矢澤弦月氏談

鑑査之際,我們秉持著真摯與熱誠之心,絕不遺漏任何優秀的作品、具有天份的作家或卓越技術的所有者,這是洋畫部(西洋畫部)審査員小澤(秋成)氏所言,我完全贊成他的說法,在此就不再重複。(東洋畫)七十餘件的出品受理件數不但不多,反而可能有些

寒酸 ,儘管如此,卻完全沒有只是止於即興之作或是在地方的展覽會上常看到的素人(業餘者)的半自娛之作,作家諸君的作品每一幅都是以認真的態度製作而成,這點令人欣慰,也是臺灣美術可喜的傾向。小澤審査員也表示就洋畫部的部分,與其他地方相比,本地(臺灣)的進歩程度讓他很驚訝,可惜東洋畫部的情況並非如此。但這並不是作家的責任,而是此地完全欠缺繪畫研究設備的現狀使然,也令人不禁對作家的處境由衷感到

同情 。在此不便之地,成績卻能一年比一年有所提升,這當然是作家諸君不斷精進努力的結果,但也必須感謝本島(臺灣)在住的木下(靜涯)、鄉原(古統)兩位審査員以及臺灣教育會的諸位對臺灣美術界持續深摯的關心以及所付出的努力。


眞劍な態度は 愉快に思ふ

東洋画 矢沢弦月氏談

鑑査に当つて吾々は良き作品、天分ある作家、優れたる技術の所有者を見逃すまいと真摯と熱意を以て臨んだことは洋画部審査員の小沢氏が述べられた意見と全く同一であり茲に繰り返して云ふ必要は無いのであります七十余点の出品受付数は必ずしも多いと申せません、寧ろ少々

貧弱で あるとも考へるのもありますが、併し作家諸君が単なる場当りやよく地方の展覧会で見受けるやうな素人の道楽半分の作品などは全くなくしてその何れもが真剣な態度で製作されてゐた事は愉快であり、又臺灣美術の為実に喜ぶべき傾向だと思ひます、併し洋画部に対して小沢審査員は他と比較して当地の進歩してをつたのには驚いたと云はれてゐますが、東洋画部に於ては必ずしもさうとも参りませぬ、此れは作家の責任といふよりも此の地における研究設備の全く欠如してゐる現状が却つて作家に対して心から

気の毒 に思ふ次第であります、この不便なる地に在つて兎も角も逐年次第に好成績を挙げ来りつつあることは無論作家諸君の精進努力を認めますが又本島在住の木下、郷原両審査員をはじめ臺灣教育会の方々の斯界の為に深甚なる関心をもたれて努力されてをらるるを感謝いたさねばならないと思ひます

原載《臺灣日日新報》,1931-10-22 (夕刊2版)

辨識、翻譯/李淑珠