欽一廬(譯註1)

臺展的日本(東洋)畫部飄盪著平靜有序的氣氛。既沒有令人厭惡的畫,也沒有看起來礙眼的畫,但事實是,觀者這邊若無心觀賞,畫作這邊也沒有任何可以吸引觀者的東西。再者,沒有以展覽為目的的投機畫作,固然令人感到欣慰,但卻有一種品嚐放了過久的蘋果之感。其原因或許是這些可區分為水墨畫和彩色畫的陳列(展出)畫作,前者因為墨色上沒有強烈的變化,而後者因為用色的對比或濃淡上的重點(accents)太少、線條的處理欠缺強度等等關係,所以畫作呈現比較温和柔順。臺展以後也會有表現強烈的畫作出風頭的時代來臨,在此之前現在這種寧靜悠閒的狀態,反而正是享受優質展覽會氣氛的時候,甚幸!只是就整體上來說,現在的狀態若能再增加一些活力的話,就會更有看頭。


臺展小言(四)

欽一廬

臺展の日本画部には穏やかにまとまつた気分が漂ふ嫌やな画も邪魔になる画も無い代はりに観者の方から見やうとしなければ画の方から観者に迫つて来るやうなものは無い展覧向の当込み画が無いのは気持が好いがやゝ日のたつた林檎な嚼む感はあるこれが原因は想ふに陳列画の大体として墨画には発墨に鋭い変化が無く彩色画には用色の対照や濃淡にアクセントが尠く線の扱ひに強さが乏しいと云ふやうな関係から画が温順しく納まつたゝめでは臺展にも押しの強い画が出しやばる時代も来ると思ふがさうならぬ間こそ今この静閑なる状態が反つて佳い展覧会気分を味はせるのは幸ひであるたゞ全体としてこの儘今一層の活力が加はつたならば見応へが更らに増すことであらう

—原載《臺灣日日新報》,1928-11-03(夕刊3版)

(辨識、翻譯/李淑珠)

註釋

譯註1. 「欽一廬」為石川欽一郎常用別名,「一廬」為其別號。